こんにちは、Liaです。
比叡山延暦寺は、京都・滋賀エリアを代表する世界遺産のひとつです。
ただ、実際に行こうとすると「徒歩で回れるの?」「東塔・西塔・横川って何が違うの?」「半日でも大丈夫?」「全部歩くとどれくらい大変?」と迷いやすい場所でもあります。
私も最初に調べたとき、延暦寺という名前の大きなお寺が1つあるのだと思っていました。ところが実際は、比叡山の広い山内に点在するお堂全体の総称で、東塔・西塔・横川という3つのエリアに分かれています。
しかも、山の上にあるお寺なので、地図で見る距離よりも体力を使います。徒歩で回ることはできますが、「どこまで歩くか」を決めずに行くと、移動だけでかなり疲れてしまいます。
結論から言うと、比叡山延暦寺を徒歩で回るなら、初めての方は東塔を中心に回るコースがいちばんおすすめです。
1日しっかり時間がある方は、東塔から西塔までは徒歩、横川へは山内シャトルバスを組み合わせる回り方が現実的です。
この記事では、「比叡山 延暦寺 回り方 徒歩」で調べている方に向けて、徒歩でのおすすめルート、所要時間、モデルコース、アクセス方法、服装や注意点まで、初めてでもわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 比叡山延暦寺を徒歩で回るときの全体像
- 東塔・西塔・横川それぞれの特徴
- 半日・1日・健脚向けのモデルコース
- 徒歩と山内シャトルバスの上手な使い分け
- 坂本ケーブル・京都側ルートのアクセス
- 歩くときの服装や注意点
比叡山延暦寺は徒歩で回れる?まず全体像をチェック
比叡山延暦寺を徒歩で回る前に、まず知っておきたいのが「延暦寺は1つの建物ではない」ということです。
延暦寺は、比叡山の山内に点在する多くの堂塔伽藍の総称です。境内は大きく、東塔(とうどう)・西塔(さいとう)・横川(よかわ)の3エリアに分かれています。
観光パンフレットや地図ではコンパクトに見えることもありますが、実際は山道・坂道・階段・未舗装の道もあります。徒歩で回るなら、観光地の街歩きではなく「軽いハイキングに近い」と考えておくと安心です。
東塔・西塔・横川の位置関係
延暦寺の中心は東塔です。坂本ケーブルや京都方面からのバスでアクセスしやすく、根本中堂、大講堂、文殊楼、阿弥陀堂、法華総持院東塔など、初めての参拝で見ておきたいスポットが集まっています。
西塔は、東塔から少し西へ進んだ静かなエリアです。釈迦堂、にない堂、浄土院などがあり、東塔よりも落ち着いた雰囲気を味わえます。
横川は、さらに奥にあるエリアです。横川中堂、元三大師堂、恵心堂などがあり、紅葉や青もみじの時期にも人気があります。ただし、東塔から徒歩だけで向かうとかなり距離があります。
| エリア | 特徴 | 主な見どころ | 徒歩観光のしやすさ |
|---|---|---|---|
| 東塔 | 延暦寺発祥の中心エリア | 根本中堂、大講堂、文殊楼、阿弥陀堂、法華総持院東塔 | 初めてでも回りやすい |
| 西塔 | 静けさを感じやすいエリア | 釈迦堂、にない堂、浄土院、瑠璃堂 | 東塔から徒歩で行きやすい |
| 横川 | 奥まった場所にある自然豊かなエリア | 横川中堂、元三大師堂、恵心堂 | 徒歩だけなら健脚向け |
徒歩だけで三塔を全部回るのはかなり大変
比叡山延暦寺は徒歩観光できますが、東塔・西塔・横川をすべて歩いて回るのはかなり大変です。
特に注意したいのは、横川までの距離です。東塔から横川までは徒歩で100分以上かかる目安があります。しかも、山道やアップダウンがあるため、街中を100分歩くのとは疲れ方が違います。
私なら、初めての延暦寺で「徒歩だけで三塔制覇」はおすすめしません。歩くなら東塔から西塔までにして、横川へ行く場合は山内シャトルバスを使うほうが満足度が高いと思います。
徒歩観光の現実的な考え方
- 半日なら東塔中心で十分満足できる
- 東塔から西塔は徒歩でつなぎやすい
- 横川まで徒歩で行くなら登山・ハイキング寄り
- 三塔すべて行くなら山内シャトルバス併用がおすすめ
比叡山延暦寺の徒歩観光に必要な所要時間
徒歩での回り方を決めるときは、まず「自分がどれくらい時間を取れるか」を考えるのが大切です。
延暦寺は、短時間でも見どころを絞れば楽しめます。一方で、三塔すべてを丁寧に回るなら丸1日見ておいたほうが安心です。
半日なら東塔だけでも十分
2時間から3時間ほどしかない場合は、東塔だけに絞るのがおすすめです。
東塔は延暦寺発祥の中心エリアで、総本堂の根本中堂、大講堂、文殊楼、阿弥陀堂などがまとまっています。初めて訪れるなら、まず東塔をしっかり見るだけでも「比叡山延暦寺に来た」という満足感があります。
特に坂本ケーブルを利用してケーブル延暦寺駅から向かう場合、東塔までは歩いてアクセスしやすいので、短時間観光との相性がいいです。
ケーブルカーで比叡山の駅まで上がって、徒歩10分で比叡山延暦寺の東塔エリアへ。根本中堂、文殊楼、大黒堂、大講堂をぐるっと回ってきました。(根本中堂は10年かけての大工事中)
中は撮影禁止だったけど、貴重な文化財がたくさん見れました!
1200年灯り続ける不滅の灯火とか、本当に良かった…。 pic.twitter.com/StbBOb4gun— らいどん@6/27今夜も一緒に飲まNight (@ride_on_don) September 14, 2019
4〜5時間あれば東塔+西塔がおすすめ
4〜5時間ほど取れるなら、東塔に加えて西塔まで足を伸ばすのがおすすめです。
東塔から西塔は、徒歩でつなぎやすい区間です。ただし、未舗装の道や坂道、階段もあるため、歩きやすい靴は必須です。
西塔まで行くと、東塔とは少し違う静かな空気を味わえます。釈迦堂やにない堂、浄土院を歩いて巡ると、比叡山の修行道場らしい雰囲気がぐっと深まります。
三塔すべて回るなら丸1日が目安
東塔・西塔・横川をすべて回りたいなら、丸1日コースで考えましょう。
ただし、三塔すべてを徒歩だけで回ると、観光というよりハイキング色がかなり強くなります。移動時間だけでも長く、見どころをゆっくり見る余裕が減ってしまいます。
そのため、一般的な観光なら「東塔から西塔は徒歩、横川へは山内シャトルバス」を組み合わせるのがいちばん現実的です。
京都滞在は一瞬で、叡山電車から叡山ケーブル、叡山ロープウェイで比叡山頂、シャトルバスと乗り継いで延暦寺…は入り口まで(笑)
そこから徒歩で坂本ケーブルまで来ました。
コレで大津側に下っていきまーす。 pic.twitter.com/64PiVyye4Y— しろくまちゃん©️ (@Whitebear1st) March 24, 2023
| 滞在時間 | おすすめの回り方 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 2〜3時間 | 東塔集中コース | 初めて・短時間・体力に自信がない人 |
| 4〜5時間 | 東塔+西塔コース | 徒歩で延暦寺らしさを味わいたい人 |
| 6時間以上 | 東塔+西塔+横川コース | 三塔をしっかり巡りたい人 |
| 1日以上 | ハイキング込みの三塔徒歩コース | 登山・山歩きが好きな健脚向け |
比叡山延暦寺の基本情報
モデルコースを見る前に、開堂時間や巡拝料などの基本情報を押さえておきましょう。
比叡山は山の上にあるため、天候や季節の影響を受けやすい場所です。実際に行く前には、必ず公式サイトや交通機関の最新情報を確認してください。
開堂時間
| エリア | 開堂時間 | 補足 |
|---|---|---|
| 東塔 | 9:00〜16:00 | 通年 |
| 西塔 | 3月〜11月 9:00〜16:00 | 冬季は変更あり |
| 西塔 | 12月〜2月 9:30〜16:00 | 冬は開堂が遅くなる |
| 横川 | 3月〜11月 9:00〜16:00 | 冬季は変更あり |
| 横川 | 12月〜2月 9:30〜16:00 | 冬は開堂が遅くなる |
巡拝受付は閉堂時間より早く終了する場合があります。午後から行く場合は、東塔だけにするのか、西塔まで行くのかを先に決めておくと安心です。
巡拝料・拝観料
| 区分 | 大人 | 中高生 | 小学生 |
|---|---|---|---|
| 東塔・西塔・横川 共通巡拝料 | 1,000円 | 600円 | 300円 |
| 国宝殿 | 500円 | 300円 | 100円 |
東塔・西塔・横川は共通巡拝料で回れます。時間があるなら西塔や横川まで足を伸ばしたくなりますが、無理に全部回るよりも、時間と体力に合わせて選ぶことが大切です。
徒歩で回るならまず東塔!初心者向け半日モデルコース
初めて比叡山延暦寺に行く方にいちばんおすすめなのが、東塔を中心に回る半日コースです。
東塔は延暦寺発祥の地で、総本堂の根本中堂を中心に、重要な堂塔が集まっています。移動距離も比較的まとまっているので、徒歩観光でも無理がありません。
東塔集中コースの流れ
| 順番 | スポット | 見どころ | 目安時間 |
|---|---|---|---|
| 1 | ケーブル延暦寺駅 | 坂本ケーブルで到着。琵琶湖方面の景色も楽しめる | 10分 |
| 2 | 東塔エリアへ徒歩移動 | 山の空気を感じながら参拝エリアへ | 10〜15分 |
| 3 | 根本中堂・萬拝堂周辺 | 延暦寺の中心。大改修中の見学情報も要確認 | 40〜60分 |
| 4 | 大講堂 | 各宗派の宗祖像が祀られる学問修行の道場 | 20分 |
| 5 | 文殊楼 | 根本中堂の東側にある山門。石段が印象的 | 15〜20分 |
| 6 | 阿弥陀堂・法華総持院東塔 | 時間に余裕があれば足を伸ばしたいスポット | 30〜40分 |
| 7 | 延暦寺会館・売店・休憩 | 食事や休憩、お土産探しに便利 | 30分 |
このコースなら、歩きながら延暦寺の中心をしっかり味わえます。体力に不安がある方や、京都・滋賀観光の途中で立ち寄る方にも向いています。
東塔で外せない見どころ
根本中堂
根本中堂は、延暦寺の総本堂です。最澄が788年に創建した一乗止観院がもとになっており、延暦寺の中心的な存在です。
通常であれば、ご本尊の前に1200年以上灯り続けている「不滅の法灯」が安置されています。ただし、現在は国宝根本中堂の大改修に伴い、堂内拝観が停止されている期間があります。
2026年1月から約2年間は、根本中堂の堂内拝観が停止され、ご本尊薬師如来御前立と不滅の法灯は近くの萬拝堂に特別奉安されています。訪問時は、根本中堂そのものだけでなく、萬拝堂や修学ステージの見学情報も確認しておくとよいです。
大講堂
大講堂は、比叡山で学んだ各宗派の宗祖像が祀られているお堂です。延暦寺が「日本仏教の母山」と呼ばれる理由を感じやすいスポットです。
法然、親鸞、栄西、道元、日蓮など、日本仏教の大きな流れにつながる人物たちと比叡山の関係を知ると、ただ建物を見るだけでなく、歴史の奥行きも感じられます。
文殊楼
文殊楼は、根本中堂の東側にある楼門です。石段の上に立つ姿が印象的で、徒歩で回ると「山のお寺に来た」という雰囲気を強く感じられます。
ただし、階段は急な場所もあるため、雨の日や冬場は足元に注意してください。
阿弥陀堂・法華総持院東塔
阿弥陀堂と法華総持院東塔は、東塔エリアの中でも少し華やかな印象のあるスポットです。時間に余裕があれば、根本中堂や大講堂だけで終わらず、こちらまで歩くと東塔観光の満足度が上がります。
東塔集中コースがおすすめの人
- 初めて比叡山延暦寺に行く人
- 徒歩観光はしたいけれど長距離は不安な人
- 半日しか時間がない人
- 坂本ケーブルを使ってアクセスする人
- 根本中堂周辺をじっくり見たい人
東塔から西塔へ徒歩で巡るおすすめモデルコース
時間と体力に少し余裕があるなら、東塔から西塔まで歩いてみるのがおすすめです。
東塔だけでも十分見応えはありますが、西塔まで行くと、延暦寺の静けさや山内の広がりをより感じられます。
東塔+西塔コースの流れ
| 順番 | スポット | ポイント | 目安時間 |
|---|---|---|---|
| 1 | 東塔エリア | 根本中堂、大講堂、文殊楼を中心に参拝 | 90〜120分 |
| 2 | 東塔から西塔へ徒歩移動 | 未舗装・坂道・階段あり。歩きやすい靴が必須 | 20〜40分 |
| 3 | 浄土院 | 伝教大師最澄の御廟がある静かな場所 | 20〜30分 |
| 4 | にない堂 | 常行堂と法華堂が廊下でつながる重要文化財 | 15〜20分 |
| 5 | 釈迦堂 | 西塔の本堂。延暦寺に現存する建築物の中でも古いお堂 | 30分 |
| 6 | 東塔へ戻る、またはバス利用 | 体力や時間に合わせて調整 | 20〜40分 |
西塔は東塔に比べて観光客の流れが少し落ち着くことが多く、山の静けさを感じやすいエリアです。華やかさよりも、修行の場としての比叡山を味わいたい方に向いています。
西塔の見どころ
釈迦堂
西塔の本堂は、正式には転法輪堂といいます。一般には、ご本尊の釈迦如来にちなみ釈迦堂と呼ばれています。
西塔エリアの中心となるお堂で、東塔の根本中堂とはまた違った落ち着いた雰囲気があります。
にない堂
にない堂は、常行堂と法華堂という2つのお堂が廊下でつながった建物です。弁慶が両堂を担ったという伝説が残っていることでも知られています。
東塔から西塔へ歩いてきた人にとっては、比叡山らしい静けさと歴史を感じやすいスポットです。
浄土院
浄土院は、伝教大師最澄の御廟がある場所です。観光名所としてにぎやかに見るというより、静かに手を合わせたい場所です。
ここは個人的にも、西塔を歩くならぜひ寄りたい場所です。東塔の中心感とは違い、背筋がすっと伸びるような空気があります。
東塔から西塔へ歩くときの注意点
東塔から西塔は徒歩でつなぎやすい区間ですが、歩道がすべてきれいに整備された観光ルートというわけではありません。
未舗装の道、坂道、階段があるため、スニーカーやトレッキングシューズなど歩きやすい靴で行きましょう。ヒールや滑りやすい靴は避けたほうが安心です。
また、雨の日や雨上がりは足元が悪くなりやすいです。西塔まで歩くかどうかは、当日の天気と体力で判断しましょう。
そんなわけで比叡山延暦寺です!
初めて来ましたー!😊
階段がとても急!!
徒歩で頑張ってあちこち行ってます!(`・ω・´) pic.twitter.com/XIRPZolDIJ— Takoko Tako (@takokotako_ff14) November 23, 2025
横川まで行くなら山内シャトルバス併用がおすすめ
横川は、延暦寺の三塔の中でも奥まった場所にあります。横川中堂の朱色の建物や、元三大師堂、おみくじ発祥の地としての歴史など、魅力的なスポットが多いエリアです。
ただし、徒歩観光という視点で見ると、横川はかなりハードルが上がります。
東塔から横川まで徒歩は100分以上
東塔から横川までは徒歩で100分以上の目安があります。これは移動時間だけで、各お堂の参拝時間や休憩時間は含まれていません。
さらに、道は山道中心です。途中には玉体杉やせりあい地蔵など、歩くからこそ出会える見どころもありますが、観光のついでに軽い気持ちで歩く距離ではありません。
山歩きに慣れている方なら魅力的なルートですが、一般的な観光なら、横川へは山内シャトルバスを使うのが安心です。
横川で見たいスポット
横川中堂
横川中堂は、横川エリアの本堂です。遣唐使船をモデルにした舞台造りの朱色のお堂で、見た目にも印象に残りやすい建物です。
東塔や西塔とは雰囲気が少し違い、奥比叡まで来たという特別感があります。
元三大師堂
元三大師堂は、慈恵大師良源を祀るお堂です。おみくじ発祥の地としても知られ、厄除け・魔除けの角大師でも有名です。
横川まで来るなら、横川中堂だけでなく元三大師堂にも立ち寄りたいところです。
恵心堂
恵心堂は、源信僧都ゆかりの場所です。内部は非公開ですが、横川の静けさを味わいながら歩くにはぴったりのスポットです。
横川を組み込む1日コース
| 時間帯 | 行動 | ポイント |
|---|---|---|
| 9:00頃 | 東塔到着 | 根本中堂周辺、大講堂、文殊楼を参拝 |
| 10:30頃 | 東塔から西塔へ徒歩移動 | 無理のないペースで山道を歩く |
| 11:00〜12:00頃 | 西塔参拝 | 釈迦堂、にない堂、浄土院を巡る |
| 12:00〜13:00頃 | 昼食・休憩 | 東塔周辺や延暦寺会館などを候補にする |
| 13:00頃 | 山内シャトルバスで横川へ | 時刻表を事前確認 |
| 13:30〜15:00頃 | 横川参拝 | 横川中堂、元三大師堂、恵心堂を巡る |
| 15:00以降 | 山内シャトルバスで東塔・延暦寺バスセンター方面へ戻る | 最終便に注意 |
この流れなら、徒歩の楽しさと三塔巡りの満足感を両立しやすいです。
逆に、午前中の出発が遅れた場合や、東塔でじっくり時間を使った場合は、横川を無理に入れないほうがいいです。延暦寺は閉堂時間が早めなので、午後遅くから横川へ向かうと慌ただしくなります。
比叡山延暦寺へ全部廻ると約6時間とか読んでたから覚悟してたけど車で東塔から横川、西塔に戻るの移動、中では徒歩で途中お昼食べて全部は見てなくても朝9時から14時までミッチリかかったし歩行距離12kmでヤバかった😇 pic.twitter.com/Wh8t9TV2Mw
— しの (@CyoayoAtsu1002) November 30, 2024
健脚向け!徒歩で東塔・西塔・横川を巡るハイキングコース
山歩きが好きな方なら、東塔・西塔・横川を徒歩で巡るハイキングコースも選択肢に入ります。
ただし、このコースは一般観光向けではなく、健脚向けです。普段から歩き慣れている方、登山やハイキング装備で行ける方に向いています。
徒歩三塔巡りのイメージ
| 区間 | 徒歩時間の目安 | 注意点 |
|---|---|---|
| 比叡山頂〜東塔 | 約40分 | 京都側から来る場合の徒歩区間 |
| 東塔〜西塔 | 約20〜40分 | 坂道・階段・未舗装路あり |
| 西塔〜横川 | 約100分 | 山道中心。健脚向け |
| 東塔〜横川 | 約100分以上 | 観光目的ならバス併用がおすすめ |
徒歩で横川まで行く場合は、単なる観光ではなく、山道を歩く計画として準備しましょう。
徒歩三塔巡りに必要な持ち物
- 歩きやすいスニーカーまたはトレッキングシューズ
- 飲み物
- 軽食
- 雨具
- モバイルバッテリー
- 地図アプリまたは紙の地図
- タオル
- 季節に合った防寒具・暑さ対策グッズ
山の上は平地より気温が低く、天候も変わりやすいです。京都市内や大津市内が暖かくても、比叡山の上では肌寒く感じることがあります。
秋冬は防寒、春夏は汗対策と水分補給を意識しましょう。
比叡山延暦寺へのアクセス方法
徒歩での回り方を考えるときは、どこから比叡山に上がるかも重要です。
公共交通機関で行く場合、大きく分けると滋賀・坂本側から上がるルートと、京都・八瀬側から上がるルートがあります。
滋賀・坂本側から行くルート
初めての方や、東塔を中心に徒歩で回りたい方には、坂本ケーブルを使うルートがわかりやすいです。
- JR比叡山坂本駅、または京阪坂本比叡山口駅へ向かう
- ケーブル坂本駅へ移動
- 坂本ケーブルに乗車
- ケーブル延暦寺駅で下車
- 徒歩で東塔エリアへ向かう
ケーブル延暦寺駅から東塔までは徒歩で向かいやすく、延暦寺観光のスタート地点として使いやすいです。
坂本ケーブルは、全長2,025mのケーブルカーで、車窓からの眺めも楽しめます。移動そのものも観光気分を盛り上げてくれます。
京都・八瀬側から行くルート
京都側から行くなら、叡山電車、叡山ケーブル、叡山ロープウェイを使って比叡山頂方面へ向かうルートがあります。
- 出町柳駅から叡山電車に乗る
- 八瀬比叡山口駅で下車
- 叡山ケーブルに乗る
- 叡山ロープウェイに乗る
- 比叡山頂からシャトルバスや徒歩で延暦寺方面へ向かう
京都側ルートは、ケーブルとロープウェイを乗り継ぐ楽しさがあります。景色を楽しみながらアクセスしたい方に向いています。
ただし、比叡山頂から東塔までは徒歩で距離があるため、歩く時間を含めて計画しましょう。徒歩観光をしっかり楽しみたい方はよいですが、体力に不安がある方はシャトルバスを組み合わせるほうが安心です。
京都駅・三条京阪からバスで行くルート
時期によっては、京都駅や三条京阪方面から延暦寺方面へ向かうバスも便利です。
ただし、比叡山方面のバスは冬期運休や季節運行があるため、必ず最新の時刻表を確認してください。
山内シャトルバスの使い方
比叡山延暦寺を効率よく回るなら、山内シャトルバスをうまく使うのがポイントです。
東塔・西塔・横川はそれぞれ離れているため、すべて徒歩にこだわると疲れてしまいます。特に横川まで行くなら、山内シャトルバスの利用を前提にすると計画が立てやすいです。
山内シャトルバスが便利な区間
| 区間 | バス利用のメリット |
|---|---|
| 東塔〜西塔 | 徒歩が不安な場合に便利 |
| 西塔〜横川 | 徒歩だと長距離なのでバスがおすすめ |
| 横川〜東塔方面 | 帰りの体力を温存できる |
| 比叡山頂〜延暦寺バスセンター | 京都側ルートから来る場合に便利 |
山内シャトルバスの注意点
山内シャトルバスは便利ですが、通年で同じように使えるとは限りません。冬期運休や季節運行があります。
特に冬の比叡山は、積雪や路面状況によって移動計画が変わることもあります。冬に徒歩で回る場合は、無理をせず東塔中心にするのがおすすめです。
山内シャトルバス利用時の注意
- 冬期運休に注意する
- 最終便の時刻を先に確認する
- 横川へ行く前に帰りの便をチェックする
- 混雑期は余裕を持って移動する
- 悪天候時は徒歩ルートを短縮する
比叡山延暦寺のおすすめ徒歩モデルコースまとめ
ここからは、目的別におすすめのモデルコースを紹介します。
比叡山延暦寺は、時間と体力によってベストな回り方が変わります。無理に全部回ろうとせず、自分に合うコースを選んでください。
モデルコース1:初めての東塔集中コース
所要時間の目安は2〜3時間です。
- 坂本ケーブルでケーブル延暦寺駅へ
- 徒歩で東塔エリアへ
- 根本中堂・萬拝堂周辺を参拝
- 大講堂へ
- 文殊楼へ
- 阿弥陀堂・法華総持院東塔へ
- 延暦寺会館や売店で休憩
- ケーブル延暦寺駅へ戻る
初めてなら、このコースがいちばん失敗しにくいです。徒歩の負担も比較的少なく、延暦寺らしい見どころをしっかり押さえられます。
モデルコース2:徒歩で東塔+西塔を巡る半日コース
所要時間の目安は4〜5時間です。
- ケーブル延暦寺駅または延暦寺バスセンターからスタート
- 東塔で根本中堂・大講堂・文殊楼を参拝
- 徒歩で西塔方面へ移動
- 浄土院へ
- にない堂へ
- 釈迦堂へ
- 徒歩またはシャトルバスで東塔方面へ戻る
徒歩で延暦寺らしさを感じたい方には、このコースがおすすめです。東塔と西塔の雰囲気の違いを味わえるので、満足度が高いです。
モデルコース3:三塔を巡る1日コース
所要時間の目安は6時間以上です。
- 朝9時頃に東塔へ到着
- 東塔をじっくり参拝
- 徒歩で西塔へ移動
- 西塔の釈迦堂・にない堂・浄土院を参拝
- 昼食・休憩
- 山内シャトルバスで横川へ
- 横川中堂・元三大師堂・恵心堂を参拝
- 山内シャトルバスで東塔または比叡山頂方面へ戻る
三塔をすべて回るなら、朝から動くことが大切です。午後から出発して三塔すべてを回るのは、かなり慌ただしくなります。
モデルコース4:健脚向け徒歩三塔ハイキングコース
所要時間の目安は1日です。
- 東塔からスタート
- 東塔を参拝
- 徒歩で西塔へ
- 西塔を参拝
- 玉体杉方面を通って横川へ歩く
- 横川中堂・元三大師堂を参拝
- 山内シャトルバスまたは徒歩で戻る
このコースは、観光というよりハイキングとして楽しみたい方向けです。道迷いや天候変化に備えて、地図・飲み物・歩きやすい靴を必ず準備してください。
徒歩で回るときの服装と持ち物
比叡山延暦寺を徒歩で回るなら、服装と持ち物も大切です。
観光地ではありますが、山の上にあるため、街歩きと同じ感覚で行くと疲れやすくなります。
おすすめの服装
- 歩きやすいスニーカー
- 動きやすいパンツスタイル
- 季節に合わせた羽織もの
- 雨の日は滑りにくい靴
- 冬は防寒具
- 夏は帽子や汗対策グッズ
特に靴は重要です。東塔だけなら普通のスニーカーでも大丈夫ですが、西塔や横川まで歩くなら、靴底がしっかりしたものを選びましょう。
あると便利な持ち物
- 飲み物
- タオル
- モバイルバッテリー
- 現金
- 雨具
- 薄手の上着
- 地図アプリ
- 小さな軽食
山内には休憩できる場所もありますが、エリア間を歩くときはすぐに売店があるとは限りません。飲み物は持っておくと安心です。
季節別の徒歩観光の注意点
春の比叡山延暦寺
春は新緑が気持ちよく、徒歩観光に向いています。平地より少し季節の進み方が遅く感じられることもあり、春らしい山の空気を楽しめます。
ただし、朝晩は冷えることがあるため、薄手の上着を持って行くと安心です。
夏の比叡山延暦寺
夏は市街地より涼しく感じられることもありますが、歩くと汗をかきます。東塔から西塔、横川へ歩く場合は、水分補給を忘れないようにしましょう。
木陰もありますが、日差し対策として帽子やタオルがあると便利です。
秋の比叡山延暦寺
秋は紅葉シーズンで、比叡山延暦寺が特に美しい時期です。横川は紅葉の名所としても人気があるため、秋に三塔巡りをするなら横川まで行く価値があります。
ただし、紅葉シーズンは混雑しやすく、バスの待ち時間も読みにくくなります。時間に余裕を持って行動しましょう。
冬の比叡山延暦寺
冬は西塔・横川の開堂時間が遅くなり、山内シャトルバスや一部交通機関が冬期運休になる場合があります。
積雪や凍結の可能性もあるため、徒歩で広範囲を回るのはあまりおすすめしません。冬は東塔中心にして、無理のない参拝にするのが安心です。
比叡山延暦寺の徒歩観光でやりがちな失敗
失敗1:延暦寺を1つのお寺だと思って行く
延暦寺は1つの建物ではありません。東塔・西塔・横川に分かれているため、思った以上に移動時間がかかります。
「着いたらすぐ全部見られる」と思って行くと、現地で焦りやすいです。
失敗2:徒歩時間を短く見積もる
地図上では近く見えても、山道・坂道・階段があるため、平地より時間がかかります。
特に東塔から横川まで徒歩で行く場合は、かなり余裕を見て計画しましょう。
今日は、比叡山延暦寺巡りしてきたよ〜🏃♀️
比叡山口からケーブルカーで山頂へ。
山の中はシャトルバスと徒歩で移動して参拝観光🙏
東塔→西塔→横川の全地域に行けた(*^◯^*) pic.twitter.com/8llylgXt5X— 砂糖 (@sugytnym) November 3, 2020
失敗3:午後から三塔全部を回ろうとする
延暦寺は開堂時間が夕方までなので、午後から三塔すべてを回るのはかなり厳しいです。
午後スタートなら、東塔だけ、または東塔+西塔までに絞るのがおすすめです。
失敗4:帰りのバスやケーブルの時間を見ていない
山内シャトルバスやケーブルカーには最終時刻があります。特に横川まで行く場合、帰りの便を確認していないと不安になります。
横川へ向かう前に、必ず戻りの時刻を確認しましょう。
失敗5:靴や服装が街歩き仕様
ヒールや革靴、滑りやすい靴で行くと、坂道や階段で疲れます。東塔だけならまだしも、西塔や横川まで歩くなら靴選びはかなり大事です。
比叡山延暦寺の徒歩観光に関するFAQ
比叡山延暦寺は徒歩だけで回れますか?
徒歩だけで回ることはできます。ただし、東塔・西塔・横川をすべて徒歩で回るのはかなり健脚向けです。初めてなら東塔中心、または東塔から西塔まで徒歩で回るコースがおすすめです。
東塔から西塔までは徒歩でどれくらいですか?
目安は20〜40分ほどです。道中には未舗装の道、坂道、階段もあるため、余裕を持って見ておきましょう。
東塔から横川まで徒歩で行けますか?
行けますが、徒歩で100分以上かかる目安があります。観光目的なら、山内シャトルバスの利用がおすすめです。
半日しかない場合はどこを回るべきですか?
朝から行動すれば、東塔・西塔・横川の三塔を回ることは可能です。ただし、すべて徒歩にこだわると大変なので、横川へは山内シャトルバスを使うのがおすすめです。
比叡山延暦寺に行くなら坂本側と京都側どちらが便利ですか?
東塔中心で回るなら、坂本ケーブルを使う滋賀・坂本側ルートがわかりやすいです。景色や乗り物の楽しさを重視するなら、京都・八瀬側から叡山電車、叡山ケーブル、叡山ロープウェイを使うルートも魅力的です。
冬でも徒歩で回れますか?
東塔周辺なら比較的回りやすいですが、冬は西塔・横川の開堂時間が遅くなり、交通機関の冬期運休もあります。積雪や凍結の可能性もあるため、冬は東塔中心の無理のないコースがおすすめです。
まとめ:比叡山延暦寺を徒歩で回るなら東塔を基準に考えよう
比叡山延暦寺を徒歩で回るなら、まず東塔を基準に考えるのがおすすめです。
初めてなら東塔中心。時間と体力に余裕があれば東塔から西塔へ。三塔すべて回りたいなら、横川へは山内シャトルバスを組み合わせる。
この考え方にすると、移動で疲れすぎず、延暦寺の魅力をしっかり味わえます。
比叡山延暦寺は、ただ有名なお寺を見に行く場所というより、山の空気を感じながら歩き、歴史や祈りの積み重なりに触れる場所だと思います。
全部を急いで回るより、自分の体力と時間に合わせて、ひとつひとつのお堂を丁寧に巡るほうが満足度は高くなります。
これから行く方は、まず「東塔だけにするか」「西塔まで歩くか」「横川はバスで行くか」を決めてみてください。
それだけで、比叡山延暦寺の徒歩観光はぐっと回りやすくなりますよ。



コメント